ネパールの子供たち

ネパールの山向こうの国ブータンが幸福度世界一と話題になりましたが、幸福度というのは、どうやって算出するのかとふと不思議に思い調べました。

この『ブータンが幸福度世界一』という文章は、全くの私の間違いでした。普通、幸福度と言うと、世界幸福度報告(英語: World Happiness Report)で述べられているものです。

この世界幸福度報告は、国連の持続可能開発ソリューションネットワークが発行する幸福度調査で、(1)GDP、(2)社会的支援(困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)、(3)健康寿命、(4)人生で何をするかの選択の自由度、(5)寛容さ、(6) 政府の腐敗の6つについて調査して国際的なランキングを示しています。

因みに今年の「世界幸福デー」の3月20日に国連が発表した2018世界幸福度では、調査対象155ヵ国中、日本は54位、ブータン97位、ネパールは101位です。私が10年以上暮らしたエジプトは122位でしたが、住みやすい国なのに??

下の図がその記事に添付されていた幸福度地図ですが、これは米ギャラップ社による幸福度調査図で、国連発表の物とは異なります。やはり北米、南米の国々の幸福度が高くなっています。(と言う事は、幸福度なんてものは、気持ちの持ちようかな??しかし、政府の腐敗度も評価対象になり、その点で日本は低い評価だとか、日本の政治家は嘘などつかず、勇気をもって、しっかりしてもらいたいなー。)

世界幸福度地図

所で『ブータン云々・・』というのは、1972年にブータン国王が提唱し、ブータン王国で初めて調査され、国の政策を決めるために活用されている国民総幸福量或いは国民総幸福感の尺度「国民全体の幸福度(GNH Gross National Happiness)」です。

GNHは 1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素からなる72項目の指標に1人あたり5時間の面談を行い決めるとの事。

因みにブータン国立研究所が2010年に行った調査では、ブータン国民の平均幸福度は6.1で、日本の6.6を下回っているのだそうです。(日本ってそんなに幸福な国だったんだ!)

日本の国内の幸福度ランキングというのも有って、一番は福井県だそうです。

共働き率が全国1位で経済的に安定し、3世代同居が多く、夫の家事・育児貢献度も高く、家庭環境が充実している福井型のライフスタイルが高評価につながった、と書かれていました。