ネパールでトレッキングと言ったら、目的地は当然、ヒマラヤ。ヒマラヤと聞いただけで、気分ワクワク、もうヒマラヤの奥地に踏み込む探検家気分。

 

ヒマラヤの奥地に踏み込むと言う状況で、まず頭に浮かぶのは、イギリスの作家ジェームス・ヒルトン(James Hilton)の小説「失われた地平線(Lost Horizon)」に出てくるシャングリラ(Shangri-La)です。

(映画「失われた地平線」の女優オリビア・ハッセー(Olivia Hassey)の何と美しかったことか。コンチクショウ、布施明め!!(遥か昔の事で知らない人の為に付け加えますと、布施明は彼女と結婚し、しばらくアメリカに住んでいたのです。離婚しましたけどね。) 小松左京の「復活の日」の映画で草刈正雄と共演した時も彼女は本当に美しかった!) ヒマラヤの奥地に行ったら、シャングリラのような場所にポッと出るのではないだろうか、そしてオリビア・ハッセーの様な女性と、という期待、期待、期待・・・・・・・。

 

また、このイギリスの作家ジェームス・ヒルトンが今、生きていたら私だったら直木賞いや、ノーベル文学賞をあげてもいいと思います。彼の「心の旅路」「チップス先生さようなら」「鎧なき騎士」などなど全ての作品は心に残るものばかりで、今だったら本屋大賞連発ですね。是非ご一読を。

 

話しがそれましたが、私は、ネパールで過ごした2年間に2回、ヒマラヤの奥地に分け入りました。(まッ、山好きな人に言わせると単なる山歩きとも言えない様なものですけどね。)

1度目は、ランタン・リルン山(Langtang Lirung 7,234m)から流れている2本の立派な氷河を見るためにキャンジン・リ山(Kyangjin Ri 4,552m)に登った旅で、2回目はチベット国境近くにある今は、ネパール国に併合されたムスタン王国を訪ねた旅です。

 

ネパールでのトレッキングは、日本で考えているトレッキングと多少、様子が違います。まず、ネパールでトレッキングというのは6,000m以下の山歩きを言います。3,000mを超す日本アルプス縦走もトレッキングです。何日もかけて現地にある山小屋や、旅籠に泊まって、ヒマラヤの奥に奥にと踏み込んでいきます。踏み込むと言っても、ずっと歩くトレッキングもありますが、ジープや馬の背に揺られてというのもトレッキングです。

チーム構成は、トレッキング参加者3~4名毎に1名のポーターが付きます。それと1名のガイドです。このガイドの同行はネパールの法律で決められているそうです。

さて次回は、いよいよ氷山見物のランタン・リルン山へのトレッキング報告です。