細胞という言葉を聞くと、何やら小さいものと言う感じを抱きます。今回は、そんな細胞の大きさについてのお話をします。
ヒトの体は、37兆個の細胞で出来ていると言われ、1個の細胞は1㎜の1/100(10㎛)ほどの大きさです。ヒトの受精卵は、これより10倍ほど大きく直径0.1㎜(100㎛)程で、ヒトの体の中では一番大きい細胞です。精子は、頭から尾の先端まで60㎛ほどの長さですが、精子の頭の部分は3㎛x5㎛程の楕円形で、細胞の中で一番小さいと言われています。
この卵子は一つヒトの細胞ですが、小さすぎて顕微鏡の世界です。しかし、鶏の卵も一つの細胞です。ダチョウの卵は30㎝もありますが、これも一つの細胞です。
しかし、長さという点だけで比べると、ヒトの細胞でもこれに負けないくらいの長さの細胞があります。腰から足先までつながっている坐骨神経細胞は、1m以上の長さがあります。
ヒトは200種類以上の細胞があると言われています。卵子と精子の2つの細胞が出合いから、ひとの全ての細胞に変わりえるBS細胞になり、それが血液や筋肉や神経などの元になるそれぞれの幹細胞になり、それぞれの種類の細胞に分かれ、最終的に37兆個になる過程の速さを考えると、想像を絶する生産をしているものだなと感じます。

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