現場管理工学と教育について

 office NOBは、現場管理工学のコンサルタントとして発展途上国の建築技術者及び建築を学ぶ学生に対して現場管理工学を教えています。office NOBは、現場を管理するための複合的な技術領域である現場管理工学とその教育について次のように考え、建築技術者への教育を実施してまいりました。

教育についての考え方

現場技術者教育とは「現場で働く技術者に『現場で物を考える現場力』をつけ、それを強化する事」だと考えています。その現場力開発の為、次の4つの能力開発を具体的な教育方針として設定します。
「設計図書の正誤を判断する能力」「施工を計画する能力」「現場の技術を判断する能力」「現場の改善点を探し出せる能力」

現場管理工学とは?

建築工事では施主、設計者から時間、品質などを含め全ての情報が、設計図書という情報に集約され、建設現場に持ち込まれる。現場での施工管理技術者は、設計図書情報を工程表、予算書、品質管理計画書、施工図などに情報を細分化し、職人や関係者にその情報を伝え、ものを作り上げる。このもの造りの現場での多岐にわたる情報伝達システム及び管理の複合的な分野を現場管理工学という。

海外の建設業者の問題点

海外の建設業者は、事業規模が小さく技術情報の蓄積がなく且つ、現場技術者をプロジェクト単位で雇用するため、企業として現場管理技術者を育成しない。

海外の現場技術者の問題点

現場管理技術者は、学校での教育で構造、工法、工事手順などは学ぶが、現場を管理するための複合技術は、現場でのOJTで学ばざるを得ない。しかし、各現場管理技術者は、通常、自分が持っている現場管理技術を他の者に伝達しようとはしない。

問題の解決のためには

複合的な現場管理技術を集積した現場管理工学を、企業から派遣された現場管理技術者に教え、その管理技術の伝播により各建設会社の建設技術レベルが上がり、同時に現場管理工学資料を公開することで当該国の建設技術レベルの向上が図れる。

Office NOB

office NOBは、その経験と技術力で、当該国の状況に適合した教育指導方法を作り、当該国の建設技術向上のためのプログラムを作ることができます。


Office NOBが実施した最近の教育プログラム

1.保健医療施設建築指導プロジェクト

実施国 パキスタン国
プロジェクト内容 地震で倒壊した一次保健医療施設の再建工事を通じて、耐震設計及び施工技術、バリアフリー・デザインの技術移転プロジェクト
業務内容 教育プログラム作成及び結果評価システムの作成、現場実習講座開催及び教育プログラム発表、現場管理技術者用マニュアル作成

2.その他の技術指導

office NOBは、多くの発展途上国で現場監理業務を通して、多くの現場管理技術者に現場管理工学の教育を実施し、その成果を実績として記録しております。


現場管理工学教育資料

リンクしてある資料は、ご使用目的に応じてご自由にお使いください。

耐震構造の教育資料(英文)

パキスタンの現場管理技術者とパキスタン北部地震の被災建物の状況写真を見ながらブレーン・ストーミングを行い、問題点の洗い出しと耐震構造教育に使用した資料を纏め、発表したものを掲載しております。

現場技術者及びフォアマンに対して行う品質管理説明資料例(英文)

建設業者の現場技術者及びフォアマンに対して行う現場説明及び品質管理についての説明した際に使用した資料を掲載しております。

一般への耐震構造及びバリア・フリーについての説明資料(英文)

パキスタンの北部地震後に、一般の方々への地震防災意識の向上と家屋内の安全について啓蒙するマニュアルで、日本の技術移転資料として作成した原稿原案です。これを訂正・修正後にウルドゥー語に翻訳され配布されました。一つの一般向け啓蒙資料としてご参考までに添付します。

現場管理工学マニュアル(英文)

現場管理技術者の教育に使用するマニュアル(部分)を掲載しております。

現場管理工学教育カリキュラム(和文)

現場管理工学教育カリキュラムは海外の建設技術者が現場で判断する力・現場力を開発する教育プログラムです。彼らが持っている知識を複合的に結び付け、日々変化する現場の状況に合わせて自ら判断する力を開発するプログラムです。それぞれの国の建設業界の状況に合わせて教育プログラムは変えていくべきですが、基本的な教育プログラムとして掲載しました。